冷房病とは何か?原因と対策
冷房病という言葉をご存じですか?
クーラーが強く効いた場所に長くいると、自律神経の働きが悪くなり、自分で身体の体温を調整できなくなってきます。
私たちの身体は、夏は血管を拡張して熱を逃がし、冬は血管を収縮させて熱を溜めるようにできています。
しかし、クーラーで涼しくなった部屋にいると、身体は今が冬だと勘違いをしてしまい、血管を収縮させてしまいます。
その状態で外に出ると、外気温は暑いため、身体は急いで血管を拡張しようとします。
これを繰り返しているうちに、身体は今が夏だか冬だか分からなくなってしまうのです。
では、冷房病への対策はどのようにしたらよいのでしょうか。
なるべくクーラーに頼らない生活をすることはもちろんですが、使う場合でも設定温度は外気温より2度高い温度にするようにします。
冷気は下に溜まりますので、靴下の重ねばきで足を守りましょう。
身体の中から冷え性を改善する対策として、食べ物や飲み物があります。
暑いからといって冷たい飲み物をがぶ飲みしないようにし、夏でも温かい飲み物を飲むようにします。
色の薄い食べ物や南国の果物などは、身体を冷やすので控えるようにしましょう。
また、アイスは口の中で溶かすようにして食べるようにします。
冷房病を改善するための環境を整えたら、運動で自律神経を整えていきましょう。
冷えは血流の悪さから引き起こされるので、運動で交感神経を刺激して血液を体内に循環させます。
20~30分程度のウォーキングを続けることが理想ですが、難しければほんの10分程度の散歩だけでも構いません。
毎日歩くことで、自律神経が働き方を思い出してくれるのです。