食べ物で体を温めて冷え性対策
冷えはクーラーの使いすぎが原因だから、皮膚の表面が冷えているだけのことだ、などと思っていませんか?
暖房や入浴などで外側からいくら皮膚の表面を温めても、内側から冷やしていては温かさが持続せず、冷えはひどくなるばかりなのです。
クーラーが当たり前の現代では、食生活の改善が冷え対策として重要です。
大人から子どもまで、朝食を食べない人が増えてきているとのことですが、朝にエネルギーが補給できないままでいると、体温を上げたり血液を循環させたりすることができず、身体が冷えてしまいます。
少量でも良いので、朝食を抜かないようにしましょう。
また、極端な偏食は冷えを引き起こす原因になります。
野菜を食べず、インスタント食品やファーストフードに頼っていると、炭水化物ばかりでタンパク質やビタミン・ミネラルが不足してしまい、食べたときは大丈夫でも、生み出した熱を長時間保持することができません。
偏食の人は貧血を起こすことも多いのですが、酸素不足で脂肪の燃焼ができず、血液を温めることができないため、冷え性になりやすいのです。
食材には、体を冷やすものもあるので要注意です。
夏の暑い時期に食べるトマトやレタスは体を冷やす働きを持っています。
バナナやマンゴーなど、南国が原産地の果物も同様です。
また、白飯や白パンなど、色の白い食材は体を冷やすと言われています。
体を冷やす飲み物には、コーヒーや緑茶などが挙げられます。
冷え性対策としては、これらの食材を大量に摂取することを避け、色の濃い根菜類、紅茶や中国茶のような発酵茶、玄米や全粒粉パンを摂るようにするとよいでしょう。